週刊ラグドールラグドールは可愛いのか? 特別号

2026年9月25日発行 第1号定価:のびしろ

検証

【検証】ニャジラ番付:ラグドールは本当にでかいのか

2026年9月25日・週刊ラグドール取材班

ラグドールを抱き上げると、腕に「ずしっ」が来る。そして「えっ、まだ続くの?」というくらい長い。ネットではついに怪獣扱いされ、「ニャジラ」と呼ばれはじめた。取材班は体重計を持って、番付を組んでみた。

ウワサ

ラグドールの「でかい」ネタは定番中の定番だ。爪とぎ中の前足が画面いっぱいに写った写真に「ニャジラ現る」とコメントがついたラグドールは、ねとらぼでも紹介された(ねとらぼの記事)。

大きい猫の写真を集めた投稿でも、ラグドールはたいてい常連だ。一方で「うちの子は思ったより大きくならなかった」「写真で見るほどでかくない」という声もある。怪獣なのか、盛られているのか。

取材班が調べた

品種の基準は、どこも「大型」

まず公式設定を確認した。

  • CFA(アメリカ):体は大きくて長く、骨太
  • FIFe(ヨーロッパ):がっしりした大型の猫、サイズは「大」
  • GCCF(イギリス):大人のラグドールは大きく、力強く、堂々とした印象

どの団体も「大きい」を前提にしている。少なくとも、公式に「小さめの猫です」とはどこにも書いていない。

体重は、オスで6〜9kgが目安

体重の数字は、品種の基準そのものにはあまり書かれていない。そこで獣医師監修の資料を見た。

アニコム損保の解説では、目安はオス6〜9kg、メス4.5〜6kg。10kg近くまで育つオスもいるという。CFAの品種紹介にも、大人のオスが20ポンド(約9kg)に届いたり超えたりするのは珍しくない、メスはたいてい小さめ、とある。

9kgといえば、5kgのお米の袋に2リットルのペットボトル2本を足したくらい。それが自分の意思で膝に乗ってくる。

完成まで3〜4年。ゆっくり育つ

でかさのもうひとつの特徴は、時間がかかることだ。CFAの品種紹介では、体の大きさと体重が完成するのは4歳ごろ。GCCFの基準にも、完全に大人になるのは3〜4歳ごろのことがある、と書かれている。

1歳で「あれ、そんなに大きくないな」と思っても、まだ途中の可能性がある。月齢ごとの目安は月齢別の体重の目安にまとめた。

ニャジラ番付

ヒルズペット(獣医師監修)の品種別の適正体重の目安をもとに、番付にしてみた。

番付 品種の例 適正体重の目安
大関以上(大型) メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャット 5〜8kg以上
関脇(中型) アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド 3.5〜5.5kg
小結(小型) シンガプーラ、マンチカン 2〜4kg

※番付は体重だけの話で、えらさや可愛さとは関係ない。大型グループの中の順位も決めていない。どの品種も個体差のほうが大きい。(可愛さで番付を組もうともしたが、全員横綱になって成立しなかった)

ラグドールは堂々の大型グループ入り。ただし横綱を名乗れるかというと、同じグループにはメインクーンなどの大型猫が並んでいて、品種の目安だけで順位はつけられない。「大型力士の一人」が正しい立ち位置だ。

なお、ラグドールのでかさにハマった人は、気づけば同じ番付のメインクーンやノルウェージャンの動画まで見ている(取材班調べ、というか取材班がそう)。大型長毛の沼は、たぶん同じ部屋でつながっている。

見た目は、実際よりでかい

もうひとつ、でかく見える理由がある。ラグドールは体が長く、毛もふわっと長めで、首まわりの毛がえりまきのように広がる。写真では毛のボリュームのぶん、中身より大きく見えやすい。

逆に言えば、見た目だけで太っているかどうかは判断しにくい。アニコム損保の解説では、肋骨が「さわるとわかるけれど見えない」くらいが理想の目安とされている。長毛の子は、見るよりさわって確かめるほうが確実だ。

同じ解説では、その子の標準的な体重より15〜20%ほど重いと肥満の目安とされている。たとえば標準が6kgの子なら、7kgを超えてきたら要注意、という計算になる。また、避妊・去勢をした猫や中年以降の猫は、必要なエネルギーが減って太りやすくなるとも書かれている。「うちの子は大型だから」で済ませていると、いつのまにか大型を通り越していることがあるので気をつけたい。

判定

判定:わりとホント。ラグドールが大型の品種なのは、品種の基準でも獣医師監修の資料でも一致している。オスなら9kg前後になる子も珍しくない。

ただし、全員が怪獣サイズになるわけではない。メスはひとまわり小さいことが多いし、同じ品種でも個体差は大きい。さらに長い毛がサイズを盛って見せている。ニャジラは実在するが、全ラグドールがニャジラではない。

飼い主向けメモ

  • 体重は月1回くらい測って記録する。人が猫を抱いて体重計に乗り、自分の体重を引く方式が手軽
  • 「でかい」と「太っている」は別。肋骨を指でさわって確かめる。わからないときは健康診断で体型を見てもらう
  • 体重が急に増えた・減ったときは、病気が隠れていることもあるので動物病院に相談する
  • キャリーやトイレ、爪とぎは大型サイズを選ぶ。子猫のうちに買った小さいものは、数年でたぶん入らなくなる
  • 抱っこは胸の下とおしりを両方支える。重くて長いので、片手だとずり落ちる

結論:ラグドールはでかい。ただし怪獣ではない。怪獣は爪とぎのあと、ちゃんと自分のベッドで寝る。

取材班が見た資料

※性格や体の特徴には個体差があります。健康について気になるときは、動物病院に相談してください。

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